サワードウ(Sourdough)を焼いていて、
「発酵のタイミングが難しい」「成形したら生地がベタベタして形が崩れる」
そんな悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?
今日は、アメリカのベーカーがFacebookで紹介して話題になった、
ちょっと珍しいけれど理にかなった「成形後に発酵させるサワードウの発酵方法」をご紹介します。
🍞 成形後に発酵する?新しい発酵テクニックとは
通常、サワードウは「バルク発酵(一次発酵)」をボウルの中で行い、
生地が2倍ほどに膨らんでから成形・最終発酵へ進みます。
しかしこの方法では、その流れを大きく変えます。
🔹ポイントは「成形後にバヌトンで発酵させる」こと
-
通常どおりにミックス・フォールディング(折り込み)を行い、
生地温度を70〜72°F(約21〜22℃)に保ちます。
前半のストレッチアンドフォールド
-
生地が25〜50%膨らんだ時点で成形します(まだ扱いやすく、気泡も少ない状態)。

中盤のサワードウストレッチアンドフォールド
-
成形した小さな生地をバヌトン(発酵かご)に入れて常温で約4時間発酵。

成形してすぐのサワードウ
-
その後、**冷蔵庫で一晩発酵(オーバーナイト発酵)**させます。

ちょっと落ちついてきたサワードウ

サワードウをバヌトンで発酵中
結果、翌朝にはしっかり膨らみ、香り高く、美しいクラストができ上がります。
🧂 この実際のレシピ
-
強力粉:400g
-
水:300g
-
スターター:100g(25%)
-
塩:10g
-
室温:21〜22℃
-
使用バヌトン:10インチサイズ
-
常温発酵:約4時間
-
冷蔵発酵:一晩
発酵スケジュール:
-
混ぜる → 休ませる(1時間)
-
スラップ&フォールド → 休ませる(1時間)
-
1時間ごとにコイルフォールドを3回
-
25〜50%膨らんだら成形
-
バヌトンに入れて20分後にステッチ
-
常温で4時間 → 冷蔵庫でオーバーナイト発酵
💡 この発酵方法のメリット
| 比較項目 | 一般的なサワードウ | Laura Hurley方式 |
|---|---|---|
| バルク発酵の場所 | ボウル内 | 成形後のバヌトン |
| 成形のタイミング | 生地が2倍に膨らんだ後 | 発酵が25〜50%進んだ時点 |
| 生地の扱いやすさ | ややベタつく | 扱いやすく形が安定 |
| 最終発酵時間 | 1〜2時間 | 常温4時間+冷蔵一晩 |
| 風味 | 安定した酸味 | 深みと香ばしさアップ |
| 難易度 | 標準 | 少し慣れが必要 |
この方法の最大の利点は、
👉 「発酵を限界まで引き出しつつ、生地を壊さない」 という点です。
成形後の生地をほとんど触らずに、
じっくり時間をかけて発酵を進めることで、
気泡構造が均一で美しいクラムと、
しっかりとした香り・旨味が得られます。
🏆 まとめ:サワードウをもっと上達させたい人におすすめ!
Laura Hurleyさんの発酵法は、少し上級者向けではありますが、
慣れてくると「今までのサワードウとは別物!」と感じるはずです。
-
成形しやすく、形が崩れにくい
-
発酵時間をしっかりコントロールできる
-
冷蔵庫発酵でスケジュールも立てやすい
これらのメリットが揃うこの方法は、
「理論的に美味しいパンを作る」という理想を叶えてくれる発酵テクニックです。


コメント